平等院

平等院

平等院鳳凰堂が有名な京都で人気の観光地で、古都京都の文化財として世界遺産に登録されています。鳳凰堂は十円硬貨の表面のデザインにも使われています。

平等院の基本情報

よみがなびょうどういん
建立年1052年(永承7年)
アクセス京都駅からJR奈良線「宇治」下車
三条京阪から京阪本線「中書島」→京阪宇治線「宇治」下車
駐車場なし ※周辺に民営の駐車場あり
拝観料入園+鳳翔館 (平等院ミュージアム) 一般600円 中高生400円 小学生300円
鳳凰堂内部拝観 一人300円
拝観時間庭園8:30~17:30(受付終了17:15)
平等院ミュージアム鳳翔館9:00~17:00(受付終了16:45)
鳳凰堂内部 受付時間9:10~16:10拝観9:30~ 以後20分毎に1回50名
住所〒611-0021 京都府宇治市宇治蓮華116
電話0774-21-2861
公式サイトhttps://www.byodoin.or.jp

平等院の歴史

創始

1053年(天喜元年)に藤原頼道は阿弥陀堂を建造しました。これが現在広く知られている平等院鳳凰堂です。この平等院鳳凰堂が出来た宇治は、平安期には京都と奈良の中間に位置して交通の要衝となっていた場所で、自然の景色もよかったことから平安貴族の別荘が多くありました。

そして、859年(貞観元年)に左大臣の源融(みなもとのとおる)が建造した別荘・宇治院が平等院のルーツです。融が死んだ後の宇治院は陽成天皇の離宮となり、998年(長徳4年)には藤原道長が所有していました。さらに、道長の死後は道長の子である藤原頼通が引き継いで、1052年(永承7年)に本道を建造して平等院というお寺にしました。

戦火をくぐりぬけた鳳凰堂

源氏と平氏の橋合戦や、源義経と源義仲による源氏の内紛や、1221年(承久3年)に後鳥羽上皇と北条義時らの間に起こった承久の乱などがあっても、幸い鳳凰堂は大きな被害を免れました。1336年(建武3年)に足利尊氏が鎌倉幕府を打倒しようと反乱し、宇治が戦火に見舞われたときも平等院の多くの建物が消失してしまうものの鳳凰堂は無事に残りました。

平等院の境内

鳳凰堂は前面にある阿字池側から見ると美しい左右対称の姿が見られます。中堂の屋根には一対の鳳凰が飾られていてそれが鳳凰堂と呼ばれる由来となっています。中堂とその左右にある翼廊、中央から背面に延びる尾廊からなり俯瞰で見ると鳳凰が羽ばたいている姿に見えます。鳳凰堂の隣にある平等院ミュージアム鳳翔館の中には多くの仏像や国宝や文化財が展示されていて見所となっています。

平等院を建てた藤原氏の家紋でもある藤の花は平等院のシンボルとなっています。樹齢280年とも言われ、房の長いものは1m以上にもなります。4月下旬~5月上旬が見頃です。

平等院の関連情報

鳳凰堂が十円硬貨の表面のデザインに採用されたのは1953年(昭和28年)に発行された十円硬貨からです。デザインに採用された理由は「日本の代表的な文化財で、建物に特徴があるから」だそうです。

もうひとつの世界遺産

平等院のある宇治は京都市内からJRか京阪電鉄で移動することになるので、せっかく宇治を訪れたのなら、宇治にあるもう一つの世界遺産の宇治上神社も散策コースに入れることをおすすめします。幸いなことに平等院から徒歩でも可能な範囲です。宇治駅の近くには源氏物語ミュージアムもあるので物語の舞台となった宇治を楽しむことができます。

源氏物語

源氏物語は紫式部が書いた世界最古の長編小説とも称されています。三部構成の物語の三部は宇治が主な舞台となっています。2009年現在では物語の誕生からすでに1000年以上も経過しているにもかかわらず、現代人をも魅了する物語です。

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